東京スポーツ杯2歳ステークス2013サイトランキング
翌年のクラシック活躍馬を占う一戦
優勝馬が翌年のクラシックまたはG1レースで活躍を見せることの多い本競走。今年は新馬戦で2着に3馬身差を付ける圧倒的な力を見せ付けたサトノアラジンが1番人気の支持を受けたが、既に重賞で2着と結果を残しているイスラボニータもタイトル獲得を目指して良い仕上がりに見せている。2頭が優勝争いを演じるのか、それとも意外な伏兵がタイトルを奪っていくのか。注目のレースがスタートした。
オールステイが想定通り逃げる
クラリティシチーがやや出遅れたものの、その他各馬は好スタートを切っての先行争いへ。まずは内枠発走となったオールステイがハナに立って1馬身のリード。ウインマーレライが2番手を追走し、2番人気の支持を受けたイスラボニータは内ラチ沿いを3番手の位置から運ぶ形。並ぶようにして中からはラングレーとプレイアンドリアルが馬体を併せる形で4番手を追走し、ここまでが先団。
中団以降はキーンソードとワンアンドオンリーが抜けて後続の馬達を引っ張っている。1番人気のサトノアラジンは後方集団に控えて前を追う展開となったが、果たしてどの辺りから仕掛けてくるのだろうか。
ワールドマッチが後方から進出を開始
レースは向正面に向かい、後方からはワールドマッチが早くも進出を開始し、中団を交わして先団に加わる勢いで上がっていく。残り1000m付近まで進むと、ここでサトノアラジンも後方集団から抜け出して中団へと順位を押し上げていく。
馬群は縦長の展開で3・4コーナーの中間地点を通過して4コーナーのカーブへ。先頭は依然としてオールステイがキープしている状態だが、2番手以下の馬達もジワジワと差を詰めてくる。
直線での攻防は大接戦
残り600mを切って各馬が直線へと向かうと、内で粘っていたオールステイをウインマーレライが外から交わして先頭に立ったものの、更に外を通ったプレイアンドリアルが楽々と交わして先頭を奪取。内からはオールステイとウインマーレライの間を抜けてきたイスラボニータが2番手に進出してプレイアンドリアルを交わす勢いで迫っている。
サトノアラジンはまだ中団の位置しているままだが、果たしてここから先頭まで脚を届かせることが出来るだろうか。
ゴールまで残り100mを切り、前の争いは抜けたイスラボニータとプレイアンドリアルの接戦に持ち込まれた。3馬身ほど後方からは集団から抜け出したラングレー、クラリティシチー、ワンアンドオンリー、サトノアラジンの4頭も前の2頭を捉えようと脚を伸ばしているが、やや手応えが劣勢に映る。
イスラボニータが差し切った
迫る追走馬達を他所に、大接戦を制したのは内から渋太く脚を伸ばしたイスラボニータだった。着差はクビ差ながらも、勝負根性を見せて最後は見事に差し切って見せた。
2着には接戦を演じたプレイアンドリアルがそのまま入賞を果たし、3着にはメンバー最速の上がり時計を記録したクラリティシチーが入賞。2頭には1と1/4馬身以上の差を付けられはしたが、追走組の中では上位の馬達にもっとも迫る着差と好走を見せた。
一方、1番人気の支持を受けたサトノアラジンは5着と掲示板確保がやっとの結果。上がり時計はメンバー2位と持ち前の鋭い末脚を見せたものの、前残り気味だった展開が向かずの結果となってしまった。